
広原の野生動物(熊・イノシシ)
『八ヶ岳にはクマはいない』――過去にはそういう通説がありました。
ですが、それは誤りです。東北地方ほど多くはありませんが、八ヶ岳には熊がいます。また、危険動物としてイノシシも同様に出没します。熊については富士見町内でもたびたび目撃されており、注意喚起のために町が目撃情報をマップにしているほどです(町公式目撃マップ)。我々が住む広原区のすぐ近くでも、鹿の罠に熊が掛かったり、平成25年6月には人が襲われる事故すら発生しています。(事故は広原区内ではありませんが、区から山に分け入ってすぐの場所です。)
広原区は富士見町の中で一番八ヶ岳に近い地区ですが、我々住民は他県出身者が多く、熊のことを知らない人が大半です。
長野県の公式ホームページ『Web Site 信州』では『ツキノワグマによる人身被害を防ぐために』という特設ページを設けており、専門的な詳細はそちらをご覧いただきたく思いますが、当ひろはらねっとでも「クマに襲われないためには」「クマに遭遇したらどうする」等の基本的な情報を 以下に掲載いたします。ご確認ください。
1.八ヶ岳における熊の実態
熊の生態は、基本的に数年に一度の調査で確認をされています。その他、鹿用の罠に掛かる等で臨時に情報が挙がったりもあります(熊専用の罠は現在ありません)。
八ヶ岳エリアでの推定生息数は、およそ47頭(平成23年調査)です。(熊はなわばりなどなく、行動範囲が非常に広いためあくまで参考値です。)他所に比べると少ない数字ではありますが、注意をしなくてよいものではありません。
2.熊に襲われないためには(生息地域付近の住民として大切なこと)
熊の生息地域に隣接する住民として何より大切なことは、熊を呼び寄せないことです。熊は食べ物の匂いに敏感です。食べ物となる生ごみや廃棄農作物などの処置には充分注意してください。(犬小屋脇に置いていた開封済みのドッグフードの袋に寄ってきた例もあるそうです。)
他の野生動物のためにと置いておいた餌が、熊を引き寄せる可能性もあります。やはり、野生動物の餌付け自体、やめておくべきことでしょう。また、人里付近では藪を伝って移動をします。間伐や藪払いなどで見通しを良くすることも有効です。
3.熊に襲われないためには(遭遇を避けるために大切なこと)
熊に襲われないためには、熊に遭遇しないことが一番です。林の中を歩く際には、熊がいそうな場所や時間帯は避けるようにしましょう。
具体的には、林の中の沢沿い、早朝と日没直後は特に注意が必要です。熊の痕跡を見つけたら引き返すことも肝要です。また、鈴やラジオ等の「音を出すもの」は有効です。熊がこちらを避けてくれる可能性が高まります。
ただし、熊がエサ探しで夢中になっていたり、沢沿いで水音がうるさかったり、雨や風で気配が伝わりづらかったり等々で確実ではありませんので、注意は怠らないようにしましょう。
犬を連れて歩く場合は、絶対にリードをしましょう。
4.熊に遭遇したら
慌てずに落ち着いて行動してください。熊が遠くにいる場合は、静かにその場から立ち去りましょう。近くでバッタリと出会ってしまった場合、大声を上げたり、石を投げつけたりしてはいけません。攻撃されたと思って熊が反撃に出る可能性があります。
背中を見せて逃げるのも禁物で、本能的に追いかけてきます。ゆっくり後ずさりして離れるのが一番です。
また、良く言われる「死んだふり」は効きません。動物の死骸は熊の食べ物です。立ち上がって威嚇してきても、可能ならば、ゆっくり後ずさりして離れるのが最良です。(ゆっくりとした動きで、市販の熊撃退スプレーを使うのも有効のようです。)
攻撃してきた場合、手持ちの道具(ナタや杖など)で反撃して追い払えた例もありますが、人間の急所である顔や喉、後頭部や腹などを守れる姿勢(地面に伏せて両手で首の後ろをガードするなど)をとるようにしてください。
いずれにしても危険ですので、熊には遭遇しないのが一番です。
また、この地域ではイノシシに遭遇する可能性もあります。イノシシもまた熊同様、危険な動物です。数は多くありませんが、広原区内でも目撃情報はあります。
平成26年1月には富士見町のお隣、小淵沢町で傷害事故もありました。基本的に憶病ですが、突然人に出会ったりするとパニックになって襲ってくることもあるようです。
もし遭遇してしまった場合、(クマと同様に)むやみに刺激しないよう、冷静に行動してください。
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